次にGTOの見難い部分に
焦点を移しましょう。

一応私が実際に見た物、友人の体験等を元に構成してみました。
※ 但し、コレが全て当てはまると言う訳ではありません。当時の詳しい資料等も
  ありませんので参考程度にお読みください。


ボンネット&トランク内
及び下周り編

覗き込んで見ないと解らない所です。



4G3系エンジン

左  MT SOHC シングル・キャブレーター

右  MU SOHC SUツイン・キャブレーター

]T SOHC シングル・キャブレーター  (画像なし)

]U SOHC ストロンバーグ・ツイン・キャブレーター

MR DOHC ソレックス・ツイン・キャブレーター

MRのエンジンは大きく分けて2種類(細かく掘下げると3種類)に
分けることが出来ます。

45〜46年

皆さんが一番見かけるタイプのエンジンですね。

47年MR

インシュレーター等の素材(ゴム製からアルミ製)、寸法の変更により
エアクリーナーの変更及び移設がされました。(排ガス対策も)

キャブレーターとインナーフェンダーの隙間が狭くなり、エアクリーナーの
形が薄くなりました。
また、フィルターケースの位置がヘッドライト裏に移動したので、
今までその位置に付いていたウォッシャータンクが
バッテリー方向に移動、イグニッションコイルの向きが
変更になっています。



エキマ二・マフラー

画像下  MT、]T SOHC シングル・キャブレーター・エンジン用
       4-1タイプのエキマニ&パイプ

画像下  MU、]U SOHC ストロンバーグ・キャブレーター・エンジン用
       4-2-1タイプのエキマニ&パイプ

MR用  4-2-1タイプで小さなタイコ付き

MR用のマフラーパイプは、スタンダードグレードのM&]タイプの
パイプより若干径が大きくなります。



トランスミッション

左  MT、MU、]T、]U(オートマチック除く)採用の
    KM110 4速ミッション


右  MR専用のKM120 5速ミッション

KM110(上側)とKM120(下側)ミッションの長さ(大きさ)の違い

]Uオートマチック車は「モデル35 オートマチック・トランスミッション」で
英国のボルグワーナー社製のATミッションを採用しています。
(画像無し)



トランスミッション取付け部

左  MT、MU、]T、]U、MR(場所は5速の為若干後になります)

右  ]Uのみ確認済みですが、後期生産車はメンバの取付け箇所が
    フロア下からフレーム部に移り、5速ミッションが換装できる様に
    取付けのナット穴が左右6箇所設置されています。



トランク・ルーム

左  MT、MUはタンク部分が凹んでおり、そこの部分に
    スペアタイヤが収まりますので燃料タンクの容量が45リッターになります。


右  ]T、]U、MRはフロアにステーが設置されており
    その部分にタイヤを固定する方式で、燃料タンクの容量が増えて
    55リッターになります。



リーフ・スプリング


左  
MT、]T設定の3枚リーフスプリング

右  MU、]U、MR設定の4枚リーフスプリング

MRには設定の4枚リーフスプリングの他、ホーシングにトルクロッドが
装備されます。



その他

72年2月の整解書(追補版)ではフロント・ストラット&ブレーキ・キャリパー変更になっています。

ストラット&キャリパーの確認はこちらで・・・

]U、MR(47年)ですが、ブレーキ関係が変更になっており、キャリパーがPS14からPS15へ、
リアブレーキが手動調整から自動調整に変更になっています。