足回りの色々な部品を
交換してみました!
※画像は色々な年式のGTOから流用しています。
また、作業方法も自己流ですので参考程度にお読みください。
(人によって様々な方法があると思いますので)
スタビリンクのブッシュ交換
スタビライザーとロアアームを繋いでいるブッシュを交換してみました。
経年劣化で弾力は無くなりボロボロです。
ダブルナットを2個外します。 この時ボルトが
共廻りしないようにボルトの頭もスパナもしくはメガネで押さえておきましょう。
ナットを外すとボルトが抜けます。 この時にバラバラにならない様に注意します。
バラした部品を並べて画像を撮った物です。
プレートは2種類ありますので、組立て時に間違わない様にしましょう。
組立ては概ね逆順で組立てます。
純正品 社外品
純正品は直ぐにへたってしまうので、硬質のウレタン製に
交換するのも良いでしょう。
スタビライザーのブッシュ交換
スタビリンクを外したついでに、純正ブッシュより
社外品の硬質のウレタン製に交換しました。
スタビを留めているステーを外すと簡単にブッシュが交換できます。
純正品のブッシュを使っても同じ作業です。
純正品 社外品
MT、]T、1700SLのグレードはスタビの径が18mmで
MU、]U、MR、2000系のスタビの径は20mmです。
また、サターンエンジン搭載車とアストロン搭載車では
スタビの形が違いますので注意して下さい。
サターン系2種 18mm 20mm
フロントストラット外し
ボンネットを開けて目に付く箇所、ストラットのインシュレーターに亀裂が
入った車を良く見かけます。 インシュレーターが盛り上がってきている、
亀裂が入っているのを放置しておくとインシュレーターが抜けて
ボンネットを突き上げますので、早めの交換をお勧めします。
フロントホイールは外してある前提で話を進めます。
まず、インシュレーターを留めている3箇所のナットを緩めておきます。
キャリパーを留めている2箇所のボルトを外して、キャリパーを
作業の邪魔にならない様、横に避けておきます。
(ブレーキホースは取外さないで作業します)
ロアアームとストラット下部を留めている3箇所のボルトを外します。
(裏側に一箇所あります)
ストラット取付けボルト&キャリパーを外したら、ロアアームに足を掛け
アームを落とします。 外れない場合はバール等を掛けて落としてください。
アームが落ちたら最初に緩めておいたナット3箇所取れば
ストラットが外れます。 慣れないうちは補助者に付いてもらって
ストラットを一人が保持し、もう一人がナットを外しましょう。
無理をすると怪我の元になりますし、車両に傷を付ける原因にもなりますよ。
取外したストラットです。 参考までにリジット型のM系モデルと
]系のフローティング型ではストラットに若干の違いがあります。
取外したところでインシュレーターの交換に移りましょう。
インシュレーター&フロントショック交換
ここでは特殊な工具が必要になってきます、それがコレ。
スプリングコンプレッサーです。
ストラットのスプリングにセットしてスプリングを縮めていきます。
ガタガタとスプリングが動くまで縮めたところでインシュレーター上部の
ダストカバーを外し、中のセルフロッキングナットを外します。
このナットはインパクトレンチ等で緩めます。
ナットを外すとインシュレーター、スプリングのアッパーシートが外れ、
スプリングが取り出せます。
ストラット上部のリングナットをパイプレンチ等を使い外すと
純正のショックアブソーバーもしくは社外のカートリッジが取り出せます。
参考画像です。
上部 純正ショックアブソーバー 下部 社外カートリッジ式アブソーバー
交換するアブソーバーもしくはカートリッジをストラットに入れたら
分解の概ね逆順で組立てをして完成です。
新品のインシュレーターに交換するのも忘れずに・・・
ストラットのインシュレーター&ショックを交換したら車体に取付けますが、
ストラット上部の3箇所のナットを留めるのに一人では苦労しますので
補助を付けて取付ける事をお勧めします。
(インシュレーターが動く、ストラットが重いので取り付け穴に合わせるのが一人では
とても苦労しますので)
上部のナットを仮留めしたら、ナックルアームの一部に液状の
ガスケットボンドを塗ります。
あとは逆順で組立てていきましょう。
ロアアームのボールジョイント交換
ジョイント部から異音が出はじめてきたので
新品のジョイントに交換してみました。
上記の方法でストラットを外したら、ナックルアーム中の
セルフロックナットをインパクトレンチ等で取外すと
ナックルアームが外れます。
ダメになったカバーをマイナスドライバーでこじって外し
ロアアームのジョイントを留めているC型のスナップリングを外します。
ハンマー等で上から叩くとボールジョイント本体が外れます。
ジョイントを外した後のロアアームと
新品&古いボールジョイントです。
ジョイントは新品を購入するとジョイント本体、
ダストカバー、ロックナット、スナップリングが入ってます。
組立ては逆で実施し、ジョイント本体をアームに入れて
スナップリングを取り付けたらダストカバーを付けるのですが、
カバーを取付けるのには冶具が必要になります。
手元にあったリングナットで冶具を作製してみましたが
なかなか使えて良かったです。 この作製した冶具を使い
カバーを打ち込んで取付けます。
カバーを打ち込み後、ナックルアームを組み付ければ
ジョイント&カバーの交換完了です。
ボールジョイント下部のボルトをニップルに交換すると
グリスアップの際に楽になりますよ。
ボールジョイント部のカバーが劣化してグリスが出てしまい
ボールジョイントにも水が入ってしまう恐れがある場合は
ダストカバーの交換を早めにしましょう。
タイロッド&リレーロッドのダストカバー交換
ナックルアームのダストカバーと同じ様な要領で交換をしますが
ここでまた特殊な工具が必要になります。
それがコレ。 タイロッドエンドプーラー
アイドラアームと繋がっている部分、割りピンとキャッスルナットを外し
プーラーをセットして使用します。
ボルトを締めていくと「ばきゃっ」という音と共に結合部が外れます。
タイロッドエンドも同じ要領で外しますが、外した箇所がわかる様に
マーカーペンで印を付けると良いでしょう。
取外したらマイナスドライバーでこじり、カバーを外し新品に交換します。
治具や大き目のボックス等を使い、カバーを打ち込みましょう。
リアショック交換
リアショック上部のボルト&ナットを緩め、下部のダブルナットとワッシャーを外し
ショックを取外します。
取外したショックと新たに取付けるショック(モンロー)と
組込み後のリアショックです。
リアショックのブッシュ交換
リアショックを取り付ける際に、一緒に交換してしまいましょう。
純正ショックの下側のブッシュは2分割で、1台に4個使用します。
社外品のショックの一部にブッシュが一体物で挿入されてる場合がありますが、
どうせ交換してしまうので切って外してしまいましょう。
純正品 社外品 社外品