トランスミッション系

※画像は色々な年式のGTOから流用しています。
また、作業方法も自己流ですので参考程度にお読みください。
(人によって様々な方法があると思いますので)



トランスミッション降ろし

最初にバッテリーを切る事から始めます。

スターターに繋がっている端子を外し、画像2箇所のスターター取り付けナット&ボルトを
外してスターター本体を外します。


車内のセンターコンソールを外してシフトレバーを取外します。

車体をジャッキアップさせてペラ軸を外しますが、ミッション側のスプラインを外すと
オイルが出てくる場合がありますので私は冶具を使ってオイルを止めています。
(と言っても、ただペラ軸をぶった切っただけの部品ですが・・・)

ペラ軸を外したらエンジンとミッションの繋ぎ目部分に付いている
ハウジングカバー、クラッチケーブルのブラケットとクラッチコントロールシャフトと
クラッチケーブルを留めている割ピンを外します。
画像には無いのですが、マフラーのブラケットも外します。

少し体を移動してバックランプ配線をギボシから、その近くのメーターケーブルを
ミッションから切り離します。
  ミッションメンバのボルト4箇所と
メンバ中心のエンジンマウントとミッションのナットを緩めておきます。

さて、いよいよ本体の切り離しに移ります。

付いた状態ではわかり難いので、降ろしたミッションで説明します。

ミッション左側
赤丸がエンジンとミッションを繋げているボルトが入っています。
青丸はスターター取付け部
黄丸はMRのみ
ですが、エンジンとミッションを繋ぐブラケットが付きますので
取外してください。

ミッション右側
赤丸がエンジンとミッションを繋げているボルトが入っています。
水色丸はマフラーのブラケット取付け部
緑丸はクラッチケーブルブラケット取付け部

解り易く例えると、赤丸以外は前半の作業で外れているので
赤丸の4箇所のボルトを外せば切り離せます。

上側のボルト2箇所は車体との間が狭いのと
スターターに繋がるバッテリーケーブルが通っていますので
少し作業が面倒くさいかもしれません。

つのボルトを外したらミッションにジャッキを掛けミッションメンバを外します。
ハウジングカバーを外した箇所にバールを入れてこじると切り離せますが
ミッションのメインドライブギアがクラッチから抜ける様に
ミッション本体を後にずらしつつ、なおかつ下げながら降ろしていきます。
(作業中ジャッキからミッションを落とし体を挟まない様に注意!)

降ろしたミッションです。  ジャッキから降ろし、後は引きずって車体の下から取り出します。

参考画像です。
MR専用KM120ミッション(右画像の右側と左画像の下側)とKM110 ミッション

文章で書くのは難しく、言葉が足りない箇所もあると思いますが
何となくわかっていただけましたか?



トランスミッション・オーバーホール

5速ミッション(KM132)を無謀にもオーバーホールしてみました。
かなりいい加減に作業したので、参考にはなりませんが・・・
「中身はこうなってるのか〜」と思っていただければと。

リターンクリップを取外し、キャリアー及びレリーズベアリングを取外します。
クラッチ・コントロールシャフトのスプリングピンを抜くとシャフト、フェルト、
リターンスプリング、クラッチ・シフトアームは取外せます。

ケースカバー(オイルパンみたいなヤツ)とバックライトのスイッチも外します。
(スプリングとボールが入っているので注意して外してください)

エクステンション・ハウジングのボルトを外し、ニュートラル・リターン・プランギャーの
プラグを一杯まで緩めてチェンジシフターを左に倒した状態にして
ハウジングを引き抜きます。

スナップリングを外し、スピードメーターギヤを外したら
メインシャフト後部のボールベアリングを外していきます。

ポペットスプリングプラグ(3箇所)を外すとポペットスプリング、
ボールを各3個取り出します。

1,2速と3,4速のシフトホークのスプリングピンを外して、各シフトレールを
ケース後方に引き抜きシフトホークを外します。

オーバートップ、リバース用シフトホークのスプリングピンを抜き
シフトレール、シフトホークを外します。

メインシャフト後端のロッキングナットを緩め、カウンタ・オーバートップギヤとベアリングを外して
スペーサー、カウンタ・リバースギヤを外していきます。

メインシャフトよりオーバートップギヤ、スリーブを外し
次にオーバートップ・シンクロナイザASSY’及びスリーブを外します。

左画像 カウンタ・オーバートップギヤ(大)とカウンタ・リバースギヤ(小)
右画像 オーバートップ・シンクロナイザASSY

スプリットピンを抜いてナットを緩め、リバース・アイドラギアを外します。

リアベアリングリテーナを外し、リバース・アイドラギヤをケース内側から
シャフト部を叩き抜取ります。

フロントベアリングリテーナを外し、カウンタギヤを後方へ押し付けて
ベアリングのスナップリングを外してベアリングを抜きます。

カウンタギヤをケース内側から抜き出し、メインドライブギヤを
ケース前方から抜き出します。

メインシャフトASSY’をケースから抜取ります。

メインシャフトを分解していきます。

ファーストスピードギヤ、1,2速用シンクロナイザー及びセカンドスピードギヤを抜きます。

シャフト先端のスナップリングを外し、3,4速用シンクロナイザー及びサードスピードギヤを抜きます。

左画像 右からファーストスピードギヤ、1,2速用シンクロナイザー、セカンドスピードギヤ
右画像 右からセカンドスピードギヤ、サードスピードギヤ
3,4速用シンクロナイザー

これで大まかに分解できましたので、各パーツごとに洗い油、洗浄層等でパーツを洗い
組立てに入ります。

私は各ベアリング(ニードル、ボール)、オイルシール、シンクロナイザーリング、
シンクロナイザー・キー、スプリングを新品の部品に交換をしました。

ケースを洗浄してエクステンションハウジングのブッシュを挿入し目クラを取付けます。

そしたら一気に組立てていきます。(急いで組んだので画像がありません・・・)
リバースギヤは裏返して使用してみましたが、問題はありませんでした。

本体がほぼ完成した状態です。

バックスイッチ取り付けと、リアのオイルシールを打ち込んだところです。

クラッチ・コントロールシャフトを挿し、キャリアー及びレリーズベアリングを
取り付けたら完成です。

初めてミッションをバラしたのですが、整備解説書と
特殊工具が無いとかなり厳しいと思いますので、
自信が無い人は手を出さないほうが無難です。