ブレーキ関係の部品交換
O/H交等してみました!

フロント&リアのブレーキは、分解整備作業になり
ブレーキ等分解整備資格者以外触る事が出来ませんので
整備工場等にご依頼下さい。



ブレーキパット交換

※キャリパーは中、後期型のPS15タイプで実施しております。
初期型はPS14(対抗ピストン型

参考画像 キャリパー比較

ホイールを取外すとキャリパーが顔を出します。
パットのプロテクターカバーを外すと(カバーの画像無し)パットが見えますので

パットを押さえているクリップMタイプスプリングKタイプ を外します。
MKは形が違いますのでどちらに付いていたかわかるようにしましょう。

次にピンを手前に引き抜きます。
ピンを抜き、パットを引っ張ると取り出せます。
新品と使用限界のパットの比較です。

新品のパットを取り付ける前に、リザーブタンクのブレーキ液を
少し抜いておきます。  薄くなった物が付いていた場所に厚い物を入れるには
ピストンを戻さないとならないからです。
当然、ピストンを押し戻すとブレーキ液がタンクに戻りますから
下手をすればオーバーフローしますので・・・
ピストンを戻すには専用のツールを使用するか木の柄の様な傷を
付けにくい物を使うようにしましょう

ピストンを戻し、パットを入れたら分解の概ね逆順で組立てていきます。
組立て後、ブレーキ液を補充してあげればOKです。
またこの作業中にパットやローターに付着した油脂は
パーツクリーナーを使って必ず清掃する事を忘れずに。

遊びでキャリパーを塗ってみました!
塗っただけでチョッと高級感が・・・出た様な気がします。
あくまでも自己満足の世界ですが、ホイールの間から
見えるキャリパーがカッコ良くありませんか?



フロントブレーキ分解作業

フロントブレーキのピストンを分解してみました。
キャリパー裏のブリーダー(赤丸)からブレーキフルードを排出し、
ブレーキホースを切り離します。

ストラットからキャリパー本体を取り外し、ボルトを抜き
本体を2分割にします。
ホースで作った治具(と言ってもホースを切っただけですが)をキャリパーに付け
エアの圧力でピストンを押し出します。
この時、本体をウエスで覆っておきましょう。 「ポンっ」という音と共に
ピストン&本体に残っていたフルードが飛び散るので気をつけましょう。(笑)
本体からスプリング、ダストカバー、シールを外します。

本体側、ピストンの錆びた部分を細かいサンドペーパー等を使い
錆を落としてパーツクリーナーで綺麗にしていきます。
洗浄が終わったら、新品のシールキットを使い組み立て作業に入ります。
本体の溝部分にシールを付けます。 次にシール&ピストンに付属のグリスを塗り、
ピストンを挿入します。 この時ピストンは奥まで入れないで
1/3程残しておきます。 ダストカバーをピストン側の溝にはめ、
もう片方を本体側に被せてスプリングで留めます。


後は分解した逆順で組み立てていけば完成です。

ピストンを外す際、専用治具やウォーターポンププライヤーでも外せますが
やはりエアを使った方が早いし、通路等をエアを通す事が出来ますので
コンプレッサーは必需品かな?と管理人は思います。



リアブレーキシリンダー分解作業

リジットラクに車体を載せ、動かない事を確認したらサイドブレーキを開放します。
ケーブル先端のEリングとピンを外します。 リアホイールを外し
ドラムを外すと中身が見えます。

ホールドダウンスプリング、リターンスプリング、オートマチックアジャストスプリング、
シューを外すとシリンダーが外し易くなります。

バックプレートの裏から配管を外して、6mmのボルトを外すと
シリンダー本体が外れます。

シリンダー本体のカバーを外すと、ピストンが見えますので
本体より抜き取ります。 抜けない場合はエアで吹きましょう。 ただし、
どちらかのピストンが飛んでいきますのでウェス等で覆って下さい。

シリンダー本体、ピストン、ブリーダー等を清掃します。 シリンダー内部はくれぐれも
傷を付けない様に耐水ペーパーの細かいヤツで磨きましょう。
また車種によってはシリンダー内にリターンスプリングが
入っている場合がありますので注意しましょう。

磨き終わったらピストンに新品のカップを付けます。 指で付けるのも可能ですが
かなり力がいります。 私はコーキングに使うノズルを加工した物を使っています。
(貧乏性の為) カップには方向がありますので要注意です。


ピストンにカバーを付け、付属のグリスをピストン&シリンダーに散布し
ピストンを挿入します。 カバーをシリンダーに被せれば完成です。
取り付けは分解の概ね逆順で組んで行きますが、リターンスプリング等
掛ける時にはスプリングを引っ掛ける工具があると便利です。

構造が解るとシングル等に対応も出来ますよ。



ブレーキマスターシリンダーの分解(タンデムマスター式)

ブレーキパイプをシリンダーから外してフルードを抜きます。
車内側のマスターシリンダーのプッシュロットとペダルを繋いでいる
割りピンとピンを外します。

マスターシリンダーを引き出しブーツ、ストッパリングを外すと
ピストンASSY、リターンスプリングが出てきます。
※注(下の画像はマスターバックが付いている状態です)

シリンダーからタンクを外しバルブケースを緩め
チェックバルブ、チェックバルブスプリングを取り出します。

シリンダー内を清掃し、ピストンのASSY交換かカップのゴム交換をします。
組み込む際にはシリンダー内部、ピストンにフルードを散布し
傷を付けない様に挿入します。 最後にタンクを取り付ければ完了です。



マスターバックの分解

普通ここまでする方はいないと思いますが・・・

ある日突然ブレーキの踏み込みが重くなり、ブレーキを踏むと
エンジンの回転数も若干上がるし・・・

これはマスターバック内のダイヤフラムが破けたな。と思い
マスター内のダイヤフラムの交換を自分でする事にしました。
マスターシリンダーの分解の作業と併せて実施したので
シリンダー、車内側のリンケージは外れている状態です。 

マスターバックのナットを3個外すと本体が外れます。
ここからが問題です。 本体を分解するには専用の治具が必要になります。
私の場合は家にあった廃材で治具を作成しました。 と言っても簡易的な治具です。
作成した治具に本体を取り付け、テコの原理で本体を回すと外れます。

外した瞬間にそれほど強いスプリングではありませんが、スプリングが
飛び出てきますのでご注意を。

見事に経年劣化で破れていますね。 上のダイヤフラムは新品。

組み換えはダイヤフラムだけ交換するので、プッシュロット、マスター本体等は
GTOの物を使い回します。
交換が終わりましたらスプリングを戻し
分解と同じ要領で治具を使い組み立てます。



ブレーキ&クラッチペダルのラバーパッド交換

長年のペダル操作によって擦り減ってしまったクラッチ、ブレーキペダルの
ラバーパッドを交換しました。

擦り減ってくると雨の日、ペダルから靴が滑ってしまう事があるので
早いうちに交換しましょう。

ペダルに被さっているだけなので工具要らず、交換は非常に簡単です。

擦り減ったパッドと新品の比較と裏側です。

交換作業は2分も掛かりません。  新品の踏み応えは良いですよ!



ハンドブレーキワイヤー交換

作業を行う前に、輪止め又はリジットラック等を使用し、
確実に車体が動かない様してください!
(サイドブレーキを解除する為)

45〜46年車はハンドブレーキのブーツを剥き、47年以降の車は
ベルトコンソールを外します。

外すとハンドブレーキの根元付近にワイヤー先端が引っ掛かっているのが見えます。
(助手席側)


車体が動かない事を確認し、ブレーキを開放します。

車体に潜り、エキステンションレバーとワイヤーを繋いでいるEリング、ピン、ワッシャーを
左右外します。

続いて、ホーシング後のハンドブレーキワイヤーのレバーを外します。

画像は後から                      横から

レバーを外しワイヤーを車体から外していきますが、数箇所に
薄い板留めされています。(手で簡単に取れます)

ワイヤーの先端が車内に入っていく場所に1箇所
ケーブルと車体を共締めしているクリップが
ありますので
そのクリップを外します。

オマケ画像のワイヤーとクリップ(左画像)  このクリップを外し、車内のハンドブレーキレバー部、
ワイヤー先端の引っ掛かりを外してあげるとワイヤーは下に抜けて取外す事ができます。

古いワイヤーからレバーを取外し、新しいワイヤーに付け替えます。(左画像)

取付けは概ね逆順序でOKです。 

取付け後は調整を忘れる事の無い様にしましょう。

最後に申し訳ございませんが、代用品等の情報はお教えできませんので
御了承下さい。

自信のない方は絶対にブレーキ関係には手を出さず、
整備工場等に作業を依頼して下さい。

しつこい様ですが、これらの作業をして死亡した、事故になった、怪我をした等の
クレームは一切お断りしますので、全てを自己責任で行ってください。