内装品&装備品

※画像は色々な年式のGTOから流用しています。
また、作業方法も自己流ですので参考程度にお読みください。
(人によって様々な方法があると思いますので)

ただし、あくまでも我流ですので、全てが当てはまるものではありません。

取外し作業をする場合は、かならずバッテリーのマイナスを
取外してから行なってください。



コンビネーションメーターの取外し

メーター球の交換、各メーターの不良によるメーター交換等をしようとする
オーナーの方の為に解り易く解説したいと思います。

インストルメント・クラスタ上部取付けスクリュ4本を取外します。

ヘッドライト、デフォッガ、モーターアンテナの各スイッチのリングナットを外します。


注 インストルメント・クラスタ下部はモータアンテナ及びデフォッガスイッチで
フレームに共締めされています。  また、デフォッガ未装着車は化粧プラグを取外します。
 


ヒーターコントロールノブを取外します。

ここからは私のやり方ですが、チョークケーブルのブラケットを外して
そこから手を突っ込みメーターケーブルを切り離します。


そしてグローブBOXを取外します。
(メーター裏の配線、蝶ネジを取外すので)

グローブBOXを外したらシガーライター配線を切り離し、シガーライターのブラケットを押さえている
蝶ネジを取外します。

BOXを外した所から手を入れ、メーター本体を押し出すと
メーターが手前に出てきます。

先に外しておいたスイッチ類のノブ、ヒーターのレバーををくぐらせながら
メーター本体を引き出し配線を切り離していきます。

メーター左側のヒーターの3極カプラー&配線(青)を切り離し、中央付近の
6極カプラー、メーター基盤に刺さっている丸いコネクター、アンメーターに繋がる
黒&白の配線を切り離すとメーターを取外す事ができます。

取外し後のメーター周りです。  スイッチ類はその場に残ります。

ヒーター付近          モーターアンテナスイッチ付近          ヘッドライトスイッチ付近

これで手が入らなかった所のメーター球交換も楽にできますね。



クーラーユニット移植

以前、部品取りの1700SLから外した純正クーラーユニットを移植しました。
48年の1700SLからの移植ですが、サターンエンジンなのでポン付けで作業ができます。

ラジエーター前方にコンデンサーを取り付けて、このラジエーターとコンデンサーの間の
シュラウド内に車種不明の電動ファンを組み込みました。

トーボードの助手席側下方にある配管を通す穴を開けます。
この穴は打ち込めば外れますが、かなり時間が掛かる場合もあります。

画像左 加工前  画像右 加工後
(画像は車体内より)

穴が開いたところで車内のユニットをグローブBOX下に取り付けます。
純正はかなりゴツいステーがつきます。  またこのステーにより
助手席側サイドからの吹き出しが使用できなくなりますので
ヒーターユニットの切替部分(助手席側)の加工が必要になってきます。

当時ならば発注すれば部品が揃うと思いますが、40年経っていますから当然部品は出ません。
蛇腹ホースが付く部分をカットし、ゴムのシートでカットした部分を塞ぎます。


もう一つ加工しなければならない部品があります。
それはグローブBOX本体です。  この取り付けたステーによって
奥行きが取れなくなりますので、本体の先端を2cm程切り詰めます。
GTOのBOXは紙なので加工は簡単です。


さて、ステーを車体に取り付けたらユニット本体を取り付け、配線を車体に這わせて
スイッチ等の位置を決めて車内は概ね完成です。

エンジンルームに戻ります。

エンジンブロックにコンプレッサーのステーを取り付け、コンプレッサー本体を載せます。

コンプレッサーが載ったところでエンジン本体のクランクプーリーを
シングルの物からダブルの物に交換しておきましょう。


各配管、ホース、セパレーターを組んでいきますが、各部分のIN、OUTを
間違えない様に組み、各接合部はシッカリと締め込みます。
最後に室内ユニットからの配線を繋げば完成です。

私は業者ではありませんので(平凡なサラリーマンです)ガスの充填ユニットは持っていませんので
いつも知り合いの電装屋さんに充填をしていただいています。

クーラーユニットを移植するだけで数万円取られると思いますが、
自分で作業すればガス代+工賃だけで済みますよ。

最後にオマケ画像ですが、当時のクーラーのパーツカタログです。
ユニットは自工製ではなく、重工製となっています。



トランクオープナー

初期タイプ(M&X系)にはトランクを運転席から開けられる
トランクオープナーが装備されていません。

そこで、解体した2000系の車体から取外したオープナーを
移植してみました。

オープナーの構成品、レバー&ワイヤーと
ストライカ&ラッチの4点です。

レバーを運転席側のレール横のフレームに
ドリルで2箇所穴を空けてタッピングビスで固定。

丁度その付近に車体ハーネスがリアまで延びているので
その穴を利用し、トランクまでワイヤーを引いていきます。

即存のラッチをオープナー専用ラッチに交換。

ココで少し注意が必要。 オープナー専用ラッチとトランクの間に
インシュレータ(プラスチックのスペーサー)が入ります。
このインシュレータが無いと高さが足りなくロックが出来ません。

オープナーを入手した際、このインシュレータが無かった場合には
ワッシャー等で代用してください。

即存ラッチ               オープナー専用ラッチ

即存のストライカをオープナー専用ストライカに交換。

オープナー専用ストライカを車体に取付ける前に
先程引いてきたワイヤーをストライカのレバーに
Eリングを使いワイヤーが抜けない様にします。

即存ストライカ               オープナー専用ストライカ

以上で作業は終了です。  締り具合の調整&トランクの高さ調整は
各人の判断で実施してください。

これでキーを使って開けていたトランクが
レバーで開閉出来る様になります。



シート修理(MT用ヘッドレスト付き) 背もたれ編

MTの初期生産車に付いていた貴重なシートを入手したので
素人ながら再生してみました。

I手県のGTOクラブの知人宅にお伺いしたところ、部品取車の中に
ヘッドレスト付き(以降マクラシート)が付いていたので交渉してみたところ
快く譲っていただける事になりました。

状態は雨や湿気が入り込んで良い状態とは言えませんが
貴重なシートで今後の資料になるとも思い取外して山麓まで持って帰ってきました。

軽く水で洗浄した後に山麓の秘密基地で分解作業に掛かりました。
背もたれ(マクラは外してあります)には長年物を置かれていたので
丸く跡ができてしまっています。  裏面のボードは綺麗に見えますが
ボードが腐葉土状態だったので速攻廃却処分に・・・


ギャランのセダンのシートと同じ様に見えますが、背中には
「GALANT」の頭文字「G」のマークが入っています。

シートのカバーを上手に外してウレタンとフレームに分解します。
3枚目はマクラ上下の調整部分です。

分解したウレタンは浴槽で洗い、一週間掛けて天日干ししました。

次はフレームの修理に取り掛かります。  サンドブラストで錆を落として
欠損箇所を溶接して修理します。

溶接後、シャシブラックで塗装をしてマクラ調整用の金具を取り付け
背もたれのスプリングをハイバックシートから移植してフレームは完成。

フレームが完成したのでお次はシートの破れを直します。
裏側から当て布(合成革)を貼り付けてミシンでステッチを入れます。

完成したらフレームにウレタンをボンドで貼り付け、カバーを掛けます。
裏側のボードはハイバックシートの部品を加工しました。
運良く、ボードの部分のメッキモールは損傷も無く、使い回しが出来ました。

背もたれの部分は完成です。



シート修理 座面編

次に、ステッチの部分が裂けてしまった座面の修理に取り掛かります。

裏返し、カバーとフレームを留めている金具を取り外します。
真ん中辺りのスプリングに3箇所針金が付いているので
その針金も取外します

全ての金具を取外すとフレーム、カバー、ウレタンの3パーツになります。

本題のカバー修理に移りましょう。

破れた部分を、カバー表面からガムテープで仮留めをします。
裏返して破れた部分の薄いスポンジを切り裂いて破れた部分が見えるようにしたら
その部分に接着剤を塗ります。

裏からあてる布にも同様に接着剤を塗り、張り合わせます。
(私は見栄えを考えて黒い色の接着剤を使用しました)

張り合わせて1日経過した張り合わせ部分です。

復旧作業に取り掛かります。

真ん中を留めていた針金3箇所を指し込み、フレームのスプリングに固定します。
カバーを掛け、廻りの部分をタイラップを使い留めたら完成です。

背もたれ、マクラ、シートレールを取り付けて
車両に装着しました。

シートを業者に修理していただくとお金がかさみますが、
この方法ならば接着剤、当て布代だけで済みますので
是非お試しください。
(見栄えを気にする方にはお勧めできません)



シート交換(社外シート編)

中古で購入したレカロを、純正シートと交換しました。

シート前後のボルト(赤丸)を4箇所外すと
シート&シートレールが外れます。

実はGTO純正シートの横幅とレカロシートの横幅は一緒なので
横は無加工でポン付けできます。

ただ、縦幅のボルト位置が違いますので、レールに穴あけの
加工が必要になります。 私の場合はシート後とレールの後を合わせ
レールの前側にボルト穴を開けて加工しました。

後は車内に戻せば完成です。

レールのスライド部に指を挟まない様、注意しながら作業をしましょう。



シートの座面の修理(社外シート編)

中古のレカロに良くある事ですが、座面下のハンモックが経年劣化で
切れてしまうことがあります。 切れると座面が下がってしまいます。

ハンモックの中古を買ってもそこそこの値段がしますし、
中古はすぐに破けそうなので100円ショップ等で素材を見つけて修理します。

自宅のベランダにあった針金ハンガーと、ベニヤ板で修理する事にしました。(笑)

敗れたハンモックを撤去してハンガーを張ります。
ベニヤ板は無加工(サイズがピッタリだったので)で付きました。

付きました・・・と言うべきか?置いただけですが・・・
座り心地は、私は固目が好きなので(柔らかいと腰が痛いので)
この修理方法で十分です。

他にもやり方は色々ありそうなので
ご自分の好みに合った修理方法を見つけて挑戦してみてください。