駆動系

※画像は色々な年式のGTOから流用しています。
また、作業方法も自己流ですので参考程度にお読みください。
(人によって様々な方法があると思いますので



プロペラシャフトのジョイント交換

発進の時、停車の寸前にどうもノッキング状態になってしまうので
いろいろ探求した結果、ペラ軸のジョイントでは?と言う事になり
外してみたところ、見事にデフ側のフランジの一方向が固着してました。

取り外しはデフ側フランジのボルト4本とナットを取ると外れます。
(MRはミッション側にもフランジがありますので、その部分も切り離します)
ペラ軸&デフに、取外す前マーカーペン等で位置をマーキングすると
組立て時の目安になります。

分解は各箇所のスナップリングをリングプライヤーで取り外し
ニードルベアリングを取外します。

左は取外したジョイントです。  ニードルベアリングが固着し、
無理な力が掛かっていた為に段付き磨耗してます。


右は新品のベアリングのセットです。
スナップリングの厚さが1.28、1.31、1.34、1.37mm
4枚×4種の16枚入っています。
組立て時の調整に必要です。

シャフト側から組み始めると作業がし易いと思います。
シャフト部組立て後、前側のスプライン付きのヨークを組み
デフ側のフランジを組立てて完成です。




リア・アクスル載せ換え

MTに乗っていた時に、右リアのシールからオイルが漏れていたので
シールの交換をしようと思いましたがブレーキやらシャフトやら
バラさないと交換できないので、予備で持っていたMUのリアホーシングと
一式交換してしまいました。


リーフスプリングの枚数がMTは3枚、MU&MRは4枚なので
リーフも一緒に交換しました。

ジャッキアップさせてサイドブレーキを開放し、サイドブレーキワイヤーを
リアアクスルより切り離します。
(作業内容は「その他の作業」「ハンドブレーキワイヤー交換」の項をどうぞ)

リアショックとリアアクスル側のペラ軸を外し、リーフの後ろ側(シャックル)を外します。
後が外れたらリーフ前側のスプリングピンを外します。
リーフにはゴムブッシュが付いていますので潤滑剤(シリコンスプレー等)を使用すれば
うまく滑ってくれるので作業がし易いです。


最後にリアホーシング部に付いているPCV(プレッシャー・コントロール・バルブ)に入っている
ホースを切り離せばリアアクスル一式が取外せます。

引き出したリアアクスル一式です。

リアタイヤ&リーフ付きなので大八車の様に移動できて
大きな力も必要無く作業ができました。

載せ換えるリアアクスルを取外したアクスルと同じ様にして車両の下に持ってきます。

ここで私は「どうせだから」と下周りの塗装をしてからMUのリアアクスルを組み込みました。


組み立ては分解の概ね逆順なので判っていただけるかと・・・

組み込んだ後にはブレーキの引きしろ調整、リアブレーキ配管のエア抜きは
忘れずに実施してくださいね。



デファレンシャルのオイルシール交換

デファレンシャルとペラ軸を繋ぐヨーク(デファレンシャル・エンド)の
部分よりデフオイルが漏れているのを発見。 シールの交換作業をしました。

デフとペラを切り離してデフのヨークを取り外しますが、
このナットは
ロックナット
になっているので注意してください。(再使用不可)

ナットの取り外しは、サイドブレーキをガッツリと引いてロックさせておいて
ボックスとスピンナーハンドルを使い、気合を入れて外すか
インパクトで手っ取り早く外すか・・・です。

ナットが外れるとワッシャとヨークが外れます。
デフオイルを入れっぱなしだと、ヨークを外した時に
オイルが出てきますので車体のフロント側を上げて
リア側を下げて作業した方が良いでしょう。
(オイルは抜いておいた方がベストですが・・・)

オイルシールの取り外しは、スプラインの隙間からマイナスドライバーで
こじってあげれば外れます。

取り付けの際はデフ側の当たり面をパーツクリーナーで清掃して
オイルシールの周りに液体ガスケットを薄く塗ります。
シールが斜めにならない様に打ち込んでいきます。
私は30〜36位のボックスを使って打ち込みました。

打ち込んだらヨークを付けますが、この際にシールの部分に
薄くオイルを塗り、シールを傷つけない様にヨークを挿入して
ワッシャ、ロックナットを締めてペラ軸を繋げば完了です。

画像を見てみると、古いタイプのシールは全体がゴムで出来ていますが、
新タイプはシャフトの当たり面だけがゴムで出来ています。