基本的な点検

基本的にこのサイト内では部品番号、油脂類の
銘柄等は記載していません。



エンジンオイル

エンジン始動前にレベルゲージをウェスで拭いて差し込み
引き抜いてオイルの線を調べます

オイル量はMIN2.5(MRはMIN3.0)MAX3.5(MRはMAX4.5)
の間にあれば良好です。



オイル補充

オイルフィラキャップを外し、レベルゲージMAX3.5(MRは4.5)
まで補給します。



ブレーキオイル

ブレーキ液がタンクUPPER(上限)LOWER(下限)レベル
の間にあるか外から点検します。
もし下限レベル以下の場合は上限レベルまで補充しましょう。
ブレーキ液は1年または20,000kmごとに交換しましょう。

※万一ブレーキ液の減り方が著しい場合はディーラー、
または民間工場へ相談してください。



バッテリー

バッテリー液がUPPER(上限LOWER(下限)レベル
の間にあるか外から点検します。
下限レベル以下の場合、蒸留水を上限レベルまで補充しましょう。

バッテリーを押さえているステーや端子が緩んでいないか
点検し、緩んでいる場合はスパナ等で締め付けます。

※端子締め付け時にスパナ等をボディに接触させない様
慎重に作業をする事



冷却水

ラジエーターキャップを外し水量を点検しましょう。
冷却水が、コアの上10mmあれば良好です。
10mm以下の場合は水を補給します。
補給後ラジエーターキャップを完全に締めます。 

※熱いうちは絶対にキャップを外してはいけません。



ファンベルト


ベルトのたるみは、ファンプーリーとオルタネータープーリーの
中間部を指で押してた
わみが7~9㎜ならば良好です。
同時にベルトの磨耗や傷も調べておきましょう。
調整が必要な場合はロックナットを緩めて
オルタ本体にバール等を当て、テコの原理を利用し調整します。




ウィンド・ウォッシャー液

ウォッシャー液を点検して、少ない場合は補充しておきましょう。



エアクリーナー エレメントの清掃

エアクリーナーケースからエレメントを取り出し
エレメントに付着した埃をエアーで内側から外側へ
吹き飛ばすか、板の上で軽く叩いて落とします。
 
※エアーが確保できない場合は、ガススタンド等でエアーを借りましょう



走行中の計器類の点検

初期型GTOのメーターは、回転計の「イエローゾーン」と「レッドゾーン」以外には
メーターには一切色が付いていません。

(Ⅹ系にはスピード計に「レッド」が入っています)

40年経過した現在、車両に「取扱説明書」を積んでいるGTOは
ほとんど無いと思いますので正しい数値がわからない方も多いと思います。


走っていて「いつもと感覚が違う」等の症状をメーターを見て
判断する事もありますので、基本的な正常値を記載してみました。
(気が付いた時には既にオーバーヒートだったりすることもありますので
常に計器類には目を配る様にしましょう)



ドアロック・ブレーキフェイリア・シートベルト インジケータ

このインジケータは運転席左上の
オーバーヘッド・コンソールに装着されています。

 ドアロック・インジケータ (ドア施錠警告灯)

イグニッションスイッチをONにすると約15秒間点灯し、
全ドアの施錠を警告します。

中央 ブレーキフェイリア・インジケータ (ブレーキ故障警告灯)

ブレーキ油圧系統にオイル漏れ等が発生した場合に点灯します。
仮に点灯しても、タンデム(二系統)式ブレーキなので、ブレーキが
すぐに効かなくなることはありませんが、ペダルのストロークが大きくなり
性能が落ちますので、低速走行で修理工場等に持ち込みましょう。

 シートベルト・インジケータ (シートベルト装着警告灯)

イグニッションスイッチをONにすると約15秒間点灯し、
シートベルト装着を警告します



ウォーターテンプレチャゲージ (水温計) 

イグニッションスイッチをONにて作動し、エンジン冷却水温を指示します。

M系75~95℃、Ⅹ系75~100℃を指示すれば良好。



ヒューエルゲージ (燃料計)

イグニッションスイッチをONにて作動し、燃料タンク内のガソリン量を指示します。

MⅠ、Ⅱのタンク容量は45ℓで、ⅩⅠ、Ⅱ、MR55ℓです。
(画像はⅩ系、及びMR



アンメーター (電流計)

バッテリの放電量を指示します。

イグニッションスイッチをONにするとマイナス側に針が振れますが
エンジンをかけるとプラス側に移動し、充電状態を指示します。
走行中指針がプラス側に振れていれば正常です。



オイルプレッシャーゲージ (油圧計)  [除くMⅠ、XⅠ車] 

エンジンが回転している時のエンジン内の油圧を指示します。

油圧はエンジン回転数が速くなるにつれ高くなります。
指針が下記の数値を示せば良好です。

アイドル回転でMⅡ 0.5Kg/c㎡以上、MR 1.0Kg/c㎡以上
3000rpmでMⅡ 2.5~3.5Kg/c㎡以上、MR 4~6Kg/c㎡以上あれば良好。

目安としてアイドル0.5以上、3000rpmで3~6と覚えておけばOKです。



オイルテンプレチャゲージ (油温計)

イグニッションスイッチをONでエンジンオイルの温度を指示します。

走行中
M&Ⅹ系 80~110℃MR 80~120℃を指示すれば良好。

オイルプレッシャーゲージ (油圧計)    オイルテンプレチャゲージ (油温計)